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近年増えている葬儀・告別式の種類

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核家族化や、ニーズの多様化に伴い、現代の葬儀事情は従来と比べて大きく様変わりしています。家族葬や火葬式が増えているのが特徴ですが、そのほか近年増えてきている葬儀・告別式の種類についてご紹介します。

1日葬~通夜なしで、葬儀・告別式と火葬を1日で執り行う葬儀

1日葬とは、通常は初日に通夜法要、翌日に葬儀・告別式、火葬と2日間かけて行われる葬儀を、通夜式なしで1日で執り行う葬儀形式です。

<一般的な1日葬の流れ>
10:00 葬儀・告別式
12:00 火葬
13:00 収骨
13:30 精進落とし(会食)
15:00 遺骨を自宅へ

1日葬のメリット

・家族や会葬者の負担を軽減
通夜がなく、1日で葬儀が終了するため、参列者の体力・時間の負担を軽減できます。ご高齢の方や、お仕事が忙しいご家族に選ばれています。

・費用を削減
通夜料理が不要であり、斉場への交通費や宿泊代を削減できます。2日間かけて行われる葬儀に比べて、費用を抑えられる利点があります。
※1日葬とはいっても、葬儀の前日から準備する必要があるため、一部の斎場を除いて2日分の使用料がかかります。

1日葬の注意点

使用予定の斎場や、菩提寺の考えにより、1日葬が困難な場合があります。1日葬が可能かどうか、事前に確認しましょう。

市民葬~葬儀の基本部分を安価に提供する自治体サービス

市民葬は、市民が費用を抑えて簡素な葬儀を行うための、自治体サービス・制度です。市区町村全般で取り扱われており、それぞれ市民葬、区民葬、町民葬、村民葬と呼びます。場合により、自治体葬、規格葬と呼ばれることもあります。

自治体が、葬儀の基本となる必要最低限の項目の費用を、安価に提供します。自治体が葬儀を行うこともありますが、ほとんどは自治体が指定し、取扱い契約を結んだ、提携の一般葬儀社が行っています。

なお自治体は、一般葬儀社が行う葬儀の内容には関与していません。市民葬で行われるサービスの内容、オプション料金などに、自治体の審査・チェックはありません。自治体に選ばれた葬儀社が葬儀を行うから安心というわけではありません。

<市民葬の基本項目に含まれるもの>
霊柩車、白木祭壇、棺、お飾り一式、火葬費、骨壺一式、設営・撤収人件費、ほか

<含まれないもの>
搬送(病院から式場など)、ドライアイス処置、遺影写真、供花・供物、斎場費用、僧侶へのお布施、食事(通夜振る舞い、精進落とし)、ほか

市民葬のメリット

・葬儀を比較的低価格で行える
一般的な葬儀を比較的安価に執り行えるため、遺族の経済的負担を軽減できます。基本項目に含まれないものは、オプションとして別料金が必要です。

・利用に所得制限がない
利用に関して、所得制限などは特にありません。故人もしくは喪主が、その自治体地域エリア内の居住者であれば、行うことができます。

市民葬のデメリット

・葬儀関連でカバーされていないものがある
市民葬などの自治体葬では、基本項目に葬儀で必要なものがすべて含まれていません。ドライアイス処置や、斎場使用料など、ほぼ必ずオプションが必要となります。

・必ずしも低価格になるとは限らない
市区町村から補助金が出ているわけではありません。前述のオプションは、市民葬の費用に含まれておらず、葬儀業者各社の価格になります。総額でみると、割高になることがあります。

・葬儀内容、式場を自由に選べない
市民葬では、あらかじめ葬儀内容が決まっています。斎場は公民館などの公共施設か、自治体指定の斎場に限られます。自治体の制度のため、利用には様々な規定があります。変更可能な場合でも、追加料金が必要となります。

・実施していない自治体もある
自治体葬の制度は、すべての市区町村で実施されているわけではありません。自治体葬は、故人・喪主の居住区である自治体でしかできません。お住まいの場所で自治体葬の制度があるか、事前に確認しましょう。

音楽葬~音楽を中心とした自由なスタイルの葬儀

音楽葬は、音楽を中心とした葬儀です。読経を行わない無宗教葬・自由葬でよく行われます。

音楽葬に決まった形式はなく、音楽好きな故人の希望や、宗教にとらわれたくない遺族の希望により、行われる事が多くあります。式中で故人の好きな曲、故人のイメージに合う曲をBGMにしたり、「献曲」したりする方法で、故人を偲びます。無宗教葬・自由葬の中でも、近年増えている葬儀のスタイルです。

<主な音楽葬のスタイル>

  • CDなどの音源を流す
  • 故人の歌唱や演奏などが録音された音源を流す
  • ピアノや弦楽四重奏などの生演奏による「献曲」
  • 合唱による「献歌」
  • 音楽を聴きつつ軽食でおもてなしを行う「ティーセレモニー」

音楽葬のメリット

・故人のイメージが思い出に残りやすい
音楽葬の参列者には、式中に流れた曲と故人とのイメージが繋がって記憶に残ります。その為、その後に同じ曲を聴いたときに、故人の事が思い出されます。

・自分たちの手で見送った実感が得られる
音楽葬で使う曲は、主に家族が選曲することになります。故人を思い出しながら、故人が好きだった曲、イメージに合う曲を選びます。その音楽が流れる葬儀は、自分たちの手で作り上げた実感が生まれ、充実した見送りができます。

音楽葬のデメリット

・参列者に理解されにくい事がある
無宗教葬・自由葬全般で言えることですが、従来の伝統的な形式と異なる葬儀の為、参列者に理解されにくい事があります。特に年配の方には、受け入れることが難しい場合があるようです。

お別れ会~家族葬から日を空けて行う、友人・知人対象のセレモニー

お別れ会は、家族葬とは別に後日行われる、お別れのセレモニーです。親族や近しい方のみの家族葬(密葬)・火葬の数日後に、友人や知人、会社関係の方々を対象に行います。「送る会」や「偲ぶ会」とも呼び、有名人や著名人だけでなく、一般の方にとっても身近になったセレモニーです。会葬者の人数が数名から数百名までの規模で、幅広く行われています。

お別れ会の特長

・自由なスタイルの式ができる
形式にとらわれないお別れの場です。読経や焼香のない無宗教スタイルや、映像や音楽、照明などを取り入れた自由な式が出来ます。

・故人とのお別れも、友人知人への配慮も、しっかりできる
葬儀や告別式に多くの参列者が来た場合、参列者の対応に追われ、しっかりと故人とのお別れの時間を取れないことがあります。先に家族葬(密葬)を行うことで、ゆっくりと故人とのお別れをが出来ます。その後にお別れ会を開くことで、友人や知人、会社関係の方々などにも、故人を偲びお別れをする時間を用意します。

・式場が選べる
火葬後に行われる場合は、遺体を搬入できないホテルやレストラン、ホールといった施設も利用できます。会場の選択肢が幅広く、参列者へのおもてなしを重視したい場合にも適しています。ホテルで執り行う場合は、ホテル葬と呼ぶ事もあります。